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  お茶マガ.com >ティーマイスターのヘルシー&ダイエット・ティー・コラム > 第6回 寒い冬にお勧めは「七草」「五穀」「黒豆茶」(後編)
 
 

 



第06回 :  寒い冬にお勧めは「七草」「五穀」「黒豆茶」(後編)
        〜高血圧・高コレステロール・物忘れには「黒豆茶」〜

冬は気温が下がって寒いので身体の新陳代謝が悪くなりがち。そこにきて食べ過ぎ、コレステロールや塩分、高血圧も気になる…(汗;)。

前回は七草や五穀をお勧めする理由について解説しましたが、今回は五穀と黒豆茶について解説します

Text: 日本ティーコンシェルジュ協会

第06回 : 物忘れの防止に 黒豆茶イメージ写真

 

 
 

 



女性の神様から生まれた「五穀」

さて、前回に引き続き、起源の紹介ですが、今回は「五穀」。

五穀は「大気津比売神」(オオツケヒメノカミ)という女の神様の体から生まれました。乱暴者の須佐之男命が大気津比売神に食べ物を求めたとき、大気津比売神はすぐに美味しいご馳走をたくさん与えました。しかし、その食べ物は実は、大気津比売神が自分の鼻や口やお尻から出したものだったのです。それを汚いと思った須佐之男命は大気津比売神を殺してしまい、殺された大気津比売神の頭からは絹を生む蚕が生まれ、2つの目からはイネの種、2つの耳からはアワ、鼻からはアズキ、女性器からはムギ、お尻からはマメが生まれ、身体はすべて植物になったそうです。(参考:「日本のハーブ事典」東京堂出版 村上志緒著)

ちょっとアレな話ですが(汗;)、女性の神様が植物になるっておもしろいですよね。
もちろん、言い伝えですから本当に女神がいたかどうかは解りません(笑)。

五穀といえばさらにこんないい話があります。

「五穀ご飯が身体に良い」のは、もう皆さんよくご存知のことと思います。その理由のひとつが"ローカロリー"であること。

そして、もうひとつ、アワや麦などは、お米と比較すると"よく噛まないと飲み込みづらい"ため、自然に私たちは咀嚼(そしゃく:食べ物を噛むこと)回数が増えます。
その結果として、満腹中枢への刺激から食べ過ぎを防いだり、胃や腸に負担をかけずにすむのではないか、とも言われています。咀嚼回数が多い人の胃や腸はとてもきれいで、身体に老廃物を残しにくいという見解もあるそうです。

艶のある肌や髪のために、胃腸をはじめとしてお腹の中をきれいにしておきたいと思います。いつも美しさを追求していたい女性としてはとても気になります。

 

 
黒豆茶にはイソフラボンやカリウムが豊富

五穀が身体によいという科学的根拠もあります。

有機黒豆 の 写真
目や視力に良いとされるアントシアニンを含む黒豆茶。また、 ナトリウムによる血圧上昇を抑制するカリウムも多く含んでいます。熱いお湯に4〜5分。香ばしい香りが特長。

その代表的なものが「黒豆茶」です。黒豆茶は黒大豆からできていて、大豆と同様"イソフラボン"が豊富に含まれています。

厚生労働省の研究よると、食品からイソフラボンを摂る量が多いほど日本人女性の乳がん、脳梗塞、心筋梗塞、男性の一部の前立腺がんのリスクが低下する相関関係が見られた、そうです。

また、イソフラボンは女性ホルモン様に作用することが知られ、骨粗しょう症の予防や更年期障害の軽減、脂質代謝の改善に有効ではないか、との見方があります。(「イソフラボン」独立行政法人 国立健康・栄養研究所)

イソフラボンの摂りすぎは良くないとする意見もありますが、調査などでは明らかにはなっていません。

黒大豆が黒いのは"アントシアニン"成分の現れです。アントシアニンは目や視力に良いとされています。

そのほか、カリウムやコリンなどの成分も含まれています。カリウムは高コレステロール、高血圧が気になる人が注目している成分です。

有機黒豆 の 写真

「コレステロールが高いのは塩分の取り過ぎが原因」という話をよく聞きます。また、「ナトリウムの摂り過ぎが高血圧を招きやすい」とも言われています。実際、血圧が上がる原因のひとつに通常「食塩の摂りすぎ」が挙げられています。

高血圧症の食事」(東京都病院経営本部)では「食塩をとりすぎると、尿中へナトリウムを排泄するという腎臓の能力を上回り、血液中にナトリウムがたまり、水分を体に蓄えてナトリウム濃度を調節しようとする働きがあるため、循環血流量は増加し、血圧は上がる」としています。

塩分やナトリウムは取り過ぎだけでなく"排出すること"にも目を向けるべきなんです。摂りすぎた余分なこれらをうまく排出すれば身体に溜め込む量が減らせる、という考え方です。

そこでカリウム成分。体内のナトリウムを排出してくれる効果があります。カリウムを摂って、摂りすぎたナトリウムの排泄を促すことで血圧が下がるかもしれません。

また、コリンはビタミン群の一種ですが、循環器系や脳の機能、および細胞膜の構成などに必須の栄養素のひとつで、動脈硬化の予防や、脳の神経細胞への働きかけが調査されています。「卵黄コリン」が注目されているのはこの「コリン」が含まれているからです(卵黄はコレステロール値が心配です)。また、体内で肝臓に脂肪がたまることを防いだり、血管壁にコレステロールが沈着するのを防ぐとも言われています。

うなぎ、レバー、しらすなど、身体に良いイメージを持つ食品の中にもコレステロール値が高い食品もあります。

私も、うなぎは大好物なのでよく食べますが、食後は黒豆茶を飲んで余分なコレステロールや脂分を効果的に排出するように心がけています。

 

 
アルツハイマー症状には"Japanese Beans"?

黒豆茶は「最近、ちょっと物忘れがひどくなったなー」という方にも注目されています。

数年前、アメリカで興味深い出来事がありました。
ここ10年、米国では国策によって、生活習慣病を減らす努力を推進してきました。その努力が実り、ガンが減ってきました。一方で、ガンに代わって新たな悩みの種となっているが「アルツハイマー型認知症」だそうです。

そんなある時、米国農務省のホームページに「アルツハイマー症状には"Japanese Beans"が効果」と紹介されました。当然、それから米国各地のスーパーはこぞって小豆を販売しましたが、農務省のホームページにはクレームが殺到したそうです。
理由は、日本の小豆の食べ方が消費者はわからなかったから。

このクレームを受けて、米国の農務省は小豆の食べ方とアルツハイマーに効果的なのは皮ごと摂取すると良い、水に浸して米にいれて炊く、と追記されました。つまり、お赤飯ですね。

和み「有機黒豆茶 (100g)」の 写真
「有機黒豆茶」。女性ホルモンを整え、冷え性や便秘を解消する効果が期待できます。

小豆には高い抗酸化能を持つアントシアニンが含まれていますが、黒豆茶には小豆以上のアントシアニンが含まれており、しかもそれをお湯につけて飲むわけですから、報道が真実なら効くような気がしてきます。
お茶なので水分に浸すのは当たり前のことなんですが(笑)、その当たり前のお茶として飲むことで物忘れが少しでも減らせたら素敵ですよね。

少し解説がややこししかったかもしれませんが、とにかく五穀のひとつである黒豆茶は身体を温めてくれることはもちろん、体内の余分な塩分を排出してくれるカリウムが摂取できます。

やっぱり私たち女性は、植物に密接に関わり合っていて、植物の力がとても大切なんだなぁ、と、「大気津比売神」や「米国農務省」のお話からも感じます。

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(初出 ; 2009/01/26 内容改訂 : 2009/03/17)

日本のハーブ事典の表紙 写真
日本のハーブ事典」東京堂出版 村上志緒著。

イラスト:
無料イラスト素材 イラストバンク
素材屋小秋

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